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ウェル洋光台の運営しない運営方式

人は、同格・同列であり、上下や服従などないのが本来の姿であろう。
本来の姿の人の組織とはどういうものなのだろう?

では、同格・同列だからといって、ただ人が集まっただけでは、組織は成り立たないだろう。
同格・同列な人同士の関係の中で、組織が成り立っていく、発展していくというのはどういう姿なのだろう?

リーダーのように、人の上に立って、指導・統率するのではないが、やはり親のような存在が要るのだと思う。
親愛の情で、一人ひとりを大事に思い、尊重し、そして、組織(社会)を大事に思う人の存在があってこそ、
人本来の姿の組織が運営され ていくのだろう。

小野雅司

私達には運営スタッフと言う役職はなく、運営チームは解散しています。住人全員で運営しているともいえるかもしれません。しかし、そもそも一般的な概念の運営の理解からは、運営自体をしていないのだとも表現できるのでしょう。ですから、このホームページに記載されている「運営」と言う言葉のもつ意味についてよく考えて読み進めてもらったらとおもいます。

運営にこだわる人たちの集まり(ウェルくる部)はありましたが、菜園部などと同じです。誰がメンバで誰がメンバでないか、結局のところ曖昧です。意思決定方法もあいまいです。なぜなら、私達は物事を「きめない」こと、「どんな考えも願いも持ち寄って、よく話し合い、各自自由にやってみる」ことを大切にするからです。贅沢に時間を使ってよく話し合う事は大切ですが、私達はミーティングで良く話し合えると思っていないので、ウェルくる部ミーティングさえこの数年一度も開催されていないのです。それで、ウェルくる部という言葉も死語になってきました。また大きな問題が起こったら誰かが開催を呼びかける事もあるでしょう。

過去、特定カテゴリの人たちは運営スタッフ枠での採用に限定していましたが、固定のサービスを0にしたことで、運営スタッフと言う概念がなくなりました。運営のお仕事も固定のものがあるわけでなく成り立たせたい人、成り立っていてほしい人が多い項目をリストアップしているだけです。そのリストはWikipedia方式で誰でも改変が可能です。成り立っていてほしいと誰かが思っても、リストに書いてあったとしても、成り立たせたい人が十分集まらなかったら成り立っていたり成り立たなかったりするでしょう。それでいいという考えです。

ただ、経営や事業を存続させるため成り立っていてほしい事と願うことはあります。ひきつづき、特定カテゴリの人たちからは多くの応募があるために、私達が成り立たせたいと願う事柄を、成り立たせて隣人の願いをかなえていくことに幸せを見出したいという意欲のある方を選んでいます。

ハウスの贈りあいを育てること、人を知り人本来の暮らしを育んでいくこと、愛を育んでいくこと、小さい暮らしながら、日本に世界に広がっていく知恵をじっくり地道に育てていくことを心をひとつにして願おうとする人を探しています。物事を裁いて批評するのは簡単なことです。経営側と他人事でない関係性をはぐくんで、小さな一つひとつの成り立たせたいものごとを忍耐強く支えていく「やる気」のある人を多くの応募者の中から選んでいきたいのです。もちろん、ここにあげたすべてを初めから満たせるとは思いません。お試しお泊りなどをつうじ、私達一人ひとりと仲良くなっていただき、そのなかで具体的イメージや覚悟を膨らませて行っていただけたらと思います。

目次

考え方:運営(ウェルくる部)のお仕事とは

ウェルくる部は、10年後、20年後のハウスを見据え、ハウス運営を長期的視点で「事業」として回します。

かつて、ウェイティングリストがあり人気のあったウェル洋光台はたった4年で入居率が4割を切り、住人の一人は「ここは場末のシェアハウスだから」と発言する場所になってしまいました。それで、今の形のウェル洋光台が始まったのです。年間3割ベースで増え続けるシェアハウス業界は銀行が簡単にお金を貸さないハイリスクな事業カテゴリ。事業を存続させ、安定したコミュニティを守る営みを甘く見てはいけません。

といって、そこはウェル洋光台。それぞれの住人に自発的に動いてもらうことを大切にします。そのために、通常の会社と違って、具体的な指示は原則出しません(緊急時は、お願いすることがあります)。 なので、運営チームの目に見える仕事での貢献は、あくまで自発的に行ってもらうプラスαの要素になります。

下記を特にすべての運営をサポートいただく意欲のある住人の方にお願いしています。

ウェル洋光台の暮らしや運営にあなたのエネルギーを裂く余力・豊かさがあなたの中にあること

運営をサポートいただく意欲のある方にたいして、ウェル洋光台は大きな贈り物が出来る可能性があると思っています。
私達は本気で他人事でない関係をつくっていきたいと考えていますので、お付き合いをする人はしっかりと選んでいこうと思っています。
結婚のことを考えれば、相手のことを無償で大切にしようとするならば、つきあう相手を真剣に選び、待てる事も大切であると理解していただけるでしょうか?
贈りあう気持ちを持ってスタートを切り、そのままその関係を持続させることが大切なのです。

私達は運営に意見する人口出しする人でなく、私達の成り立たせたい願いを聞き、自分の成り立たせたいことを見出し、それをあなた自身が成り立たせていくように自ら行動することに喜びを見出せる人を求めています。ハウスには固定のサービスがなく上下もなくみんなで決めることもないので、誰かやってくれないかなとつぶやく事はで来ても、上から目線で意見し口出しする対象が見出せないことのほうが多いでしょう。私たちのハウスは業者が運営しているわけではありませんが、かといって、いわゆる民主主義的な「住人自治」もしていないのです。「上下」はありませんが、「平等」もないのです。住人、皆がそれぞれの「事情」や「立場」を抱えています。「大家」という事情もその一つです。私たちが行なっているのは、近頃で言えば「ティール組織」という考え方に基づく、共感さえあれば議論さえもいらないところを目指す、なつかしくも新しい次世代の新しい民主主義の形の模索と実験です。

ウェル洋光台とその住人一人ひとりの歴史と個性を尊重し、育て支えていく母性と覚悟、忍耐力があなたの中にあること

結婚同様に、今までの自分の生き方、価値観を相手に押し付けるのでなく、私達の今までの歴史を尊重し、よく聞いて、受け入れていっていただくことが必要です。この事は特に職場や社会活動団体・宗教団体などで主導的な役割を担ってきたような「仕事ができる」人ほど難しいようです。私達の暮らしの人と人とのつながり方は、社会人として社会で生きていくために一般的に必要とされている社会人としての素養(マナー)と異なることも多いからです。むしろ、勇気を持って社会人としての集団生活のマナーを手放していくことによって、暮らしの中で本当の自分の望みに気がつき、自分らしさを取り戻して安心して暮らせる居場所を獲得していっているのが私達の暮らし方です。

結婚で言えば、新しく入ってくる方は妻のようでウェル洋光台は妻が安心して委ねられる存在になりたがっている夫のような存在だと考えてください。
ですから、子供や動物がいて自分のライフスタイルがある程度確立されていたり、私達の平均よりも歳が上の方は、年下の夫を選ぶようなものと考えて、そこに難しさがあることを自覚し、より慎重になっていただきたいと考えているのです。ただ一方、ウェル洋光台には10歳以上年の離れた姉さん女房カップルがたくさんいます。そのような夫婦はとてもよい関係を気づいていること、魅力的であることも私たちは知っています。

私達はあなたからみて拙いかもしれません。あなたの期待と違うかもしれません。それでも、あなたは、本当に年下の夫のようにみえる私達ウェル洋光台に安心して身をゆだねていきたいと感じられますか。あるいは、私たちのことをよく知って、あなたの価値観・成長プランを押し付けるのでなく、私達の魅力を見出してそれを引き出し育てていく忍耐や包容力を試される覚悟をもっていますか?

残念ながら、事業は学校の試験と違って戦略の正解は一つではなく、選択した戦略をチームで正解にすることが求められます。最近はほとんどそのようなことは起きませんが、今後、理想どおりにいかずに、緊急の決断を要することも出てくるでしょう。その際は、最終的には経営判断が下されて、あなたはそれを受け入れて支える事も必要になります。あなたは理解者として味方、仲間、後見人として、その決断を支えていこうという覚悟を持ってくださいますか?失敗は恵みと捉えて、互いの失敗を許容していこうとしてくださるつもりはありますか?

ハウスの日々の暮らしの中にあなたならではの幸福を感じ取っていく具体的なイメージがあなたの中にあること

成り立たせたい運営の仕事はいくらでもみつかるでしょう。しかし、まずハウスの暮らしを楽しんでもらいたいのです。運営は皆ボランティア。あなたが楽しんでいなければ、運営を手伝うメンバは増えていきません。
もちろん、自分自身だけでなく、他の運営メンバがハウスの暮らしを楽しめるためにサポートすることも大切。それでも、自分の気持ちの責任は、自分自身にあります。あなたがハウスの暮らしを楽しめないことがあったとしてもそれは他のメンバの責任ではありません。同様に、管理人や運営メンバの誰かに負荷が偏っている状態があれば是正が必要ですが、一方、負荷は目に見えない負荷も含めて判断されるべきであり、きちんと測れるものでもありません。
ハウスの運営は辛いこともあります。リニューアルの開始時は辛いことがもっとたくさんありました。たくさん失敗して悔しい思いをし、伝えたいことは伝わらず、何日も徹夜しましたし、家賃値上げのお願いもして回りました。メンバ一人一人が、ハウスの暮らしとハウスメイトを心から愛し、楽しむことで、なにより未来に希望と夢を持つことで、はじめて、ハウス運営のために万が一の際に必要な、嫌われ役や縁の下の力持ち役をチームとして引き受けていくことに耐える力が生まれます。
あなたは今までの暮らしから、ウェルでの暮らしを幸福に営んでいく具体的イメージが沸いていますか?あるいは、今までの経験にとらわれずに何も知らない海外の全く新しい文化の中で、強い「カルチャーショック」を前向きに体験しながら暮していく気持ちを持つことができますか?

10年後のハウスの事業を支えようとする経営的視点を共感し、信頼し、応援していく意欲があること

運営は、10年後、20年後のハウスを見据えて長期的視点で事業を支えていくために必要なことを行っていく必要があります。これにより、はじめて、ここが安心して長く暮らしたり、子育てすることができる場になります。
私たちは、住人自治はおこなっていません。住人組合と大家との協議の場の代わりとなっていることが大家と住人との間の信頼と共感で結ばれた友人同士の絆であり、愛情と思いやりです。住人も自由だけれども、運営も自由。私たちは、問題を決め事で解決するのでなく、よく共感しあって、自由にやってみるというあり方を大切にしています。
ティール組織には、「全員経営(Self Managment)」という考え方がありますが、全員が経営の視点を持てるわけではないでしょう。経営に興味がある人が経営の視点を持つことができ、インテリアに興味がある人がセンスあるインテリアコーディネートを生み出し、子供の視点に立つことに興味がある人が子供に暖かい場所を作り出し、手仕事に興味がある人が手仕事のある風景を作り出します。ですから、あなたが経営の視点を持つ必要はありません。けれども、大家がありたい姿を思い描き、事業継続に必要な経営的な視点を持ちながら、辻褄を合わせようとしていることに対して、共感の上に成り立つ信頼関係を構築していっていただきたいと願っているのです。


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